不妊症のお悩みも、鍼灸治療によって母胎の活力を高め、授かりやすい体へと変化してゆくことが十分期待できます。

一般に不妊にお悩みの方には「冷え」という共通の症状が見られます。（手先や足先が冷えていなくても内臓が冷えていることもあります）

この「冷え」を鍼灸治療によって改善し、自律神経を整えます。

その他、鍼とお灸の刺激により子宮と卵巣の血流量を上げ、全身の歪みや血流・リンパの流れを整えて、全体的に授かりやすい体へ導いてゆきます。

 

※鍼灸治療は病院の不妊治療との併用が可能で、自然妊娠・人工授精のどちらも治療可能です。

※不妊の原因は男性：女性で5：5と言われています。男性も一緒に受けるとより効果的です。

 

鍼灸による治療を受け続けていくと、身体の変化を実感していただけると思います。

主に「体全体の不調が整えられる」「お腹の血行が良くなったと感じられる」「お腹を押して痛い感じがなくなる」「冷えがなくなる」などの効果を感じます。

鍼灸治療を受けていただくことによって、子宮内膜の厚みが増したのを病院で確認できる場合もあります。

 

治療期間については、効果に個人差がありますが、婦人科系の乱れを整え体質改善してゆくには、ある程度時間がかかります。免疫に大きな影響がある血液中の白血球のうちのリンパ球の寿命は100～200日ということからも、体質改善には数か月以上は必要です。

また、体質は生まれつきの要素に加え、10年20年といった長い期間の習慣によって作られてきたものなので、治療も継続的に続けることが重要です。

鍼灸治療における婦人科系の治療、また不妊治療は、週1回(週2回できればなお良いです)の治療で6ヶ月を1クールと考えます。その中で、徐々に少しずつ冷えやむくみ、生理痛、生理不順などが整ってゆくのを感じていただき、お身体の変化を話し合いながら治療を進めていきます。

 

病院での治療との違いは、一般に病院治療は比較的即効性が高く、副作用が強い傾向にあり、原因が明確である症状・急を要する症状にとても強いです。その逆に鍼灸をはじめとする治療は、比較的ゆっくり変化してゆき、副作用があまり出ません。

病院では原因がはっきりしないような症状や、病気として症状が表れる手前の『未病』の状態の改善・予防に強いという特徴もあります。

病院治療と鍼灸治療でどちらが優れているわけではなく、それぞれの良い部分があり、併用することでより効果的な場合もありますので、両方を上手にご利用することをお勧めします。